A 保育センター
埼玉県入間市
南傾斜のなだらかなお茶畑の中に建つ木造の保育園です。
建物は2棟あり、北側が0〜2歳児用の「どろんこ棟」、南側が3歳児用の「ありんこ棟」です。
完成してすぐに入園希望者が一杯で喜んで戴く事ができました。
園長先生の方針と周辺環境に恵まれた仕事でした。
園児のスケールに合わせて、茶畑に伏せるように、軒の高さを低く抑えています。
どろんこ棟は楕円形のプランで、建物の真ん中を保育室とし、周りにその他の諸室とテラスを配置しました。東西二つに分けたテラスは、朝夕の陽を浴びたお茶畑が美しく見える場所になっています。
ありんこ棟は、敷地の起伏に沿わせた断面計画とし、建物全体が園児たちの遊具になるように考えました。保育室から出て、滑り台で園庭へ向かうこともできます。
両棟共に、保育室は庇を深くしながら、外壁面には多くの窓、天井面にはトップライトを設け、ふわりと光が回って室内が明るく包まれるようになっています。
3本ある大黒柱には、地元で採れた欅と杉の太い丸太を使いました。
A 保育センター 所在地:埼玉県入間市
構造・工法:木造在来工法 敷地面積:1255m² 建築面積:414m² 延床面積:347m² 竣工:平成7年